仕事のやりがいと看護師が直面する問題

看護師は医療や介護の最前線で医師の補助をし、患者が回復に集中できる環境を整える重要な仕事です。やりがいの大きい仕事ですが、看護師が問題を抱えていることも事実です。
患者を治す側であるはずの看護師が、精神疾患を患ったりバーンアウト症候群にかかるリスクを抱えています。最悪の場合、離職にまで至ることもあります。そうならないために、何が必要か考えていきましょう。

看護師の負担となっている要因は、主に3つあります。その3つとは患者との対応、職場の環境造り、後進の指導のことです。
病院をサービス業としてとらえる風潮が強くなるにつれ、看護師の負荷も高まっていきました。看護師はチームで助け合って働いていくのですが、個々人の負担が大きくなれば環境の整備に手が回らなくなってしまいます。職場環境が悪化することにより意思の伝達が難しくなり、失敗が増えていくでしょう。
中堅にもなれば後進の育成や、職場でのリーダー的な役割を求められてきます。雑務が増えるということは、患者に直接触れる機会が減っていくことも意味します。こうしたことが重なることで、自分が働いている意義を見いだせなくなってしまうのでしょう。

やりがいだったものが、簡単に重荷になってしまうことはよくあることです。看護師という流動性の高い職場なら、なおのことでしょう。働く喜びを取り戻すためにも、問題は解決しておかなければなりません。
ストレスの原因を把握したら、しっかりと周囲に伝達しましょう。全体で共有することで、問題があることを可視化できます。
それでも解決できない場合は、一度職場を離れ新しい職場を探しましょう。偶然相性が合わないだけかもしれないからです。